【プロ解説】犬をクレートで寝かせるべき?しつけのコツと注意点

寝ている犬

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愛犬との暮らしの中で、犬をクレートで寝かせることについて悩んでいませんか?そもそも犬はクレートで寝かせるべきですかという根本的な疑問や、犬が寝る時のクレートとケージはどちらが良いのか、そしてクレートの中に敷くものの選び方など、知りたい点は多いことでしょう。特に、子犬が寝る時にクレートを閉めるタイミングや、成犬になってから犬が夜クレートを閉めることへの抵抗感、さらには犬が寝る時のクレートとトイレの問題は、多くの飼い主さんが直面する課題です。この記事では、スムーズな犬のクレートでの寝る練習方法から、犬が夜クレートで寝るという大切な習慣を身につけるための具体的な方法まで、ドッグトレーナーの視点から詳しく解説します。

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この記事でわかること

  • クレートで寝かせることの本当のメリット
  • 正しいクレートトレーニングの具体的な手順
  • 年齢や状況に応じた扉の開閉の判断基準
  • クレートを愛犬にとって最高の寝床にする工夫
目次

犬をクレートで寝かせるメリットと必要性

  • そもそも犬はクレートで寝かせるべきですか?
  • クレートが安心できる寝床になる理由
  • 犬が寝る時のクレートとケージの違い
  • 犬が夜クレートで寝る習慣のメリット

そもそも犬はクレートで寝かせるべきですか?

結論から言うと、愛犬をクレートで寝かせることには多くのメリットがあり、ぜひ習慣にしたいトレーニングの一つです。「狭くて可哀想」と感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、犬の祖先は巣穴で暮らしていた歴史があり、本能的に狭く四方を囲まれた暗い場所を好む傾向にあります。そのため、クレートのような空間は、犬にとって精神的な安らぎを得られるパーソナルスペースとなるのです。

もちろん、絶対にクレートで寝かせなければならない、という強制ではありません。しかし、クレートを安心できる場所として認識させておくことは、日常生活の様々な場面で愛犬と飼い主さん双方の助けとなります。愛犬が心からリラックスできる環境を提供するための一つの選択肢として、クレートの活用は非常におすすめできます。

クレートが安心できる寝床になる理由

犬がクレートを安心できる寝床だと感じる理由は、その「巣穴」に似た構造にあります。四方が囲まれていることで、背後や側面からの刺激が遮断され、警戒心が和らぎます。これにより、犬は無防備な状態で深い休息をとりやすくなるのです。

また、自分だけの空間を持つことは、犬の縄張り意識を満たし、精神的な安定につながります。家の中にいても、家族の動きや物音が気になって落ち着けない犬も少なくありません。そんなとき、クレートという「避難場所」があれば、犬は自らそこに入って休み、ストレスを軽減させることができます。

プロのドッグトレーナーの視点

実際のしつけの現場でも、クレートは「犬のための安全基地」として積極的に活用を推奨しています。最初は抵抗があるかもしれませんが、一度「ここは自分だけの落ち着ける場所」と学習すると、雷や来客時など、不安を感じた時に自ら入っていくようになりますよ。

このように、クレートは単なる寝床ではなく、犬の心の拠り所となる重要な役割を担っているのです。

犬が寝る時のクレートとケージの違い

犬ライフイメージ

クレートとケージは混同されがちですが、その目的と構造には明確な違いがあります。それぞれの特性を理解し、愛犬の性格やライフスタイルに合わせて使い分けることが大切です。

主な違いを以下の表にまとめました。

項目クレートケージ(サークル)
主な目的移動、運搬、寝床、待機場所居住スペース、行動範囲の制限
構造プラスチック製などで四方と天井が囲まれた箱型金属製の柵などで囲われた空間。屋根がないものも多い。
メリット・持ち運びが容易
・犬が落ち着きやすい
・災害時や車での移動に必須
・広さがあり、トイレやベッドを置ける
・長時間の留守番に向いている
デメリット・長時間の使用には不向き
・トイレは置けない
・持ち運びができない
・落ち着きにくい犬もいる

言ってしまえば、クレートは「寝室や個室」ケージは「リビングダイニング」のようなイメージです。寝る時には、より安心感の高いクレートを使用し、日中の留守番などではトイレも設置できるケージ(またはサークル)を使うなど、シーンに応じた使い分けが理想的と言えるでしょう。

犬が夜クレートで寝る習慣のメリット

愛犬が夜にクレートで寝る習慣を身につけることには、日常生活から緊急時に至るまで、多くの具体的なメリットがあります。

クレートで寝ることの主なメリット

お留守番が上手になる
クレートが安心できる場所だと認識すると、飼い主さんが不在の時でも落ち着いて過ごせます。家具へのいたずらや、危険物の誤飲といったトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。

災害時や緊急時に対応できる
地震などの災害時、避難所ではクレート内で過ごすことが基本ルールです。普段から慣れていないと、犬は極度のストレスを感じてしまいます。いざという時に愛犬の心と身体の安全を守るため、クレートに慣れさせておくことは飼い主の重要な責務と言えます。

旅行や通院がスムーズになる
車や公共交通機関での移動、動物病院やトリミングサロンでの待機など、クレートは様々な場面で必要です。クレート内で静かに過ごせれば、愛犬のストレスも軽減され、お出かけのハードルがぐっと下がります。

このように、クレートで寝る習慣は、単に睡眠のためだけでなく、愛犬の生涯にわたる安全と快適さを確保するための重要なトレーニングなのです。


犬をクレートで寝かせるための具体的な方法

  • 今日からできる犬のクレート寝る練習法
  • 快適なクレートの中に敷くものの選び方
  • 子犬が寝る時クレートの扉は閉めるべき?
  • 犬が夜クレートを閉める際の注意点
  • 犬が寝る時のクレートとトイレの悩み

今日からできる犬のクレート寝る練習法

犬ライフイメージ

クレートトレーニングを成功させる秘訣は、「クレート=楽しい場所」と愛犬に認識させることです。焦らず、愛犬のペースに合わせて段階的に進めましょう。

ステップ1:クレートに慣れさせる

まずは扉を外すか開けたまま固定し、クレートをリビングなど普段過ごす場所に置きます。そして、中におやつを置いたり、おもちゃを入れたりして、犬が自発的に出入りするように促します。この段階では、絶対に無理やり押し込んではいけません。犬が自分から入ったら、たくさん褒めてあげましょう。

ステップ2:フードを使って滞在時間を延ばす

クレートに入ることに抵抗がなくなったら、食事をクレートの中で与えるようにします。最初は入口付近に食器を置き、徐々に奥へと移動させていきます。また、知育トイにおやつを詰めて与えるのも、クレート内で楽しく過ごす時間を延ばすのに効果的です。

ステップ3:「ハウス」の合図を教える

愛犬が自らクレートに入る瞬間に、「ハウス」と優しく声をかけます。これを繰り返すことで、「ハウス」という言葉と「クレートに入ること」が結びつきます。最終的には、合図だけでクレートに入れるように練習しましょう。

罰としてクレートを使うのはNG!

いたずらをした罰としてクレートに閉じ込めるのは絶対にやめましょう。クレートに対して嫌なイメージがついてしまい、トレーニングが全く進まなくなる原因になります。

快適なクレートの中に敷くものの選び方

愛犬がクレートで快適に過ごすためには、中に敷くものが非常に重要です。季節や愛犬の好みに合わせて、最適な環境を整えてあげましょう。

季節に合わせた寝床づくりのポイント

犬ライフイメージ

夏場の対策 ☀️
犬は暑さに弱いため、熱中症対策が欠かせません。通気性の良いクレートを選び、内部にはクールマットやひんやり素材のプレートを敷くのがおすすめです。凍らせたペットボトルをタオルで巻いて入れてあげるのも良いでしょう。

冬場の対策 ❄️
寒さ対策としては、保温性の高い毛布やブランケットを敷き詰めてあげます。クレート全体を毛布や段ボールで覆うと、すきま風を防ぎ、保温効果がさらに高まります。ただし、暖房器具の近くに置く際は、熱くなりすぎないよう注意が必要です。

素材としては、丸洗いできてすぐに乾くものが衛生的でおすすめです。愛犬が安心して体を預けられるよう、肌触りの良いお気に入りのタオルや、飼い主さんの匂いがついた服を一枚入れてあげるのも、リラックス効果を高めるのに役立ちます。

子犬が寝る時クレートの扉は閉めるべき?

犬ライフイメージ

子犬のクレートトレーニングにおいて、扉を閉めるタイミングは非常にデリケートな問題です。結論としては、「完全に慣れるまでは閉めない」のが正解です。

子犬がクレートを「閉じ込められる怖い場所」と認識してしまうと、その後のトレーニングが困難になります。最初のうちは扉を開放し、いつでも自由に出入りできる状態にしておくことが何よりも重要です。クレートの中で眠ってしまった場合も、最初は扉を開けたままで見守ってあげましょう。

クレートの中でリラックスして過ごせる時間が長くなってきたら、次のステップに進みます。

  1. おやつを与えている短い間だけ、一瞬閉めてすぐに開ける。
  2. 徐々に閉めている時間を数秒、数十秒と延ばしていく。
  3. 吠えたり嫌がったりしたら、すぐに開けて一つ前のステップに戻る。

このように、焦らず少しずつ慣らしていくことが、子犬の信頼を損なわないための鍵となります。子犬は成犬よりもトイレの間隔が短いため、夜間に長時間扉を閉めるのは、トイレトレーニングが完了してからにしましょう。

犬が夜クレートを閉める際の注意点

成犬になり、クレートに慣れた愛犬の扉を夜間に閉める場合でも、いくつかの注意点があります。安全で快適な睡眠環境を維持するために、以下のポイントを確認してください。

夜間に扉を閉める前のチェックリスト

トイレは済ませたか?
寝る直前に必ず排泄をさせておきましょう。夜中にトイレに行きたくなってしまうと、犬は我慢のストレスを感じてしまいます。

水分補給はできるか?
クレートの扉に取り付けられる給水器を設置し、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておくと安心です。特に夏場は脱水症状のリスクがあるため必須と言えます。

洋服やハーネスは外したか?
体を締め付けるものは全て外し、リラックスできる状態にしてあげましょう。洋服を着たまま寝かせると、皮膚病の原因になったり、体温調節がうまくできなかったりする可能性があります。

室温は適切か?
クレート内は熱がこもりやすいため、エアコンなどを使用して部屋全体の温度管理を徹底することが重要です。犬が快適に過ごせる室温を保ちましょう。

前述の通り、クレートは罰を与える場所ではありません。扉を閉めることが犬にとってストレスにならないよう、日頃から「クレートは安心できる場所」というポジティブな関連付けを続けていくことが大切です。

犬が寝る時のクレートとトイレの悩み

「クレートの中で粗相をしてしまう」というのは、多くの飼い主さんが抱える悩みの一つです。これにはいくつかの原因と対策が考えられます。

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原因1:トイレが我慢できない

特に子犬や老犬は、生理的に長時間トイレを我慢することができません。対策としては、寝る直前の排泄を徹底すること、そしてサークルでクレートとトイレを囲い、夜中でも犬が自分でトイレに行ける環境を作るのが最も効果的です。

原因2:クレートが広すぎる

犬は本来、自分の寝床を汚さない習性があります。しかし、クレートが広すぎると、一部を寝床、もう一部をトイレとして使ってしまうことがあります。クレートのサイズは、犬が中で一回転できる程度の広さが理想です。大きすぎる場合は、中に仕切り板を入れるなどしてスペースを調整しましょう。

原因3:ストレスや不安

クレートに慣れていない、飼い主と離れるのが不安といったストレスから粗相をしてしまうこともあります。この場合は、前述の通り、クレートトレーニングを最初からやり直し、まずはクレートが安心できる場所だと教えてあげることが先決です。

万が一粗相をしてしまった場合は、決して叱らず、匂いが残らないようにペット用の消臭剤で徹底的に掃除してください。匂いが残っていると、同じ場所で繰り返してしまう可能性があります。

愛犬のために犬をクレートで寝かせる習慣を

  • 犬は本能的に狭く暗い場所を好む
  • クレートは犬にとって安心できる安全基地になる
  • 災害時や移動時にクレートは愛犬の命を守る
  • お留守番時のいたずらや誤飲の防止に役立つ
  • クレートは寝床や移動用、ケージは居住空間と使い分ける
  • 練習はフードやおやつを使い「楽しい場所」と教える
  • 罰として使ったり無理に押し込んだりするのは厳禁
  • 最初は扉を開けたまま自由な出入りを許可する
  • 「ハウス」の合図で自ら入るように練習する
  • 扉を閉める練習はごく短い時間から始める
  • 子犬のトイレ間隔を考慮し扉を閉めるのは慎重に
  • 夜間に扉を閉める際は水分補給と室温管理を徹底する
  • クレート内は定期的に清掃し清潔を保つ
  • 夏は涼しく冬は暖かく季節に合わせた敷物を工夫する
  • 愛犬が中で一回転できる最適なサイズのクレートを選ぶ
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